
手軽にDIY!人工芝の施工方法
「人工芝はどのように施工するの??」
お庭やベランダを居心地のよい場所にしたいと人工芝を検討するなかで、一番の心配は施工方法が分からないことやDIYできるかどうかだと思います。業者さんにお願いすると費用もかかるためできるなら自分でDIYしたいですよね。
結論は、人工芝は自分でDIYできます!ポイントさえおさえれば初心者の方でも挑戦しやすいDIYです!
失敗せず施工するために、施工に必要な物や施工方法を事前に知っておきましょう。
ここでは、お庭など下地が「土」に施工する方法とベランダなど下地が「コンクリート」に施工する方法に分けて、手順やポイントを分かりやすくご説明致します。
このページを読み終わったあと、人工芝のDIYができる自信とイメージが沸いて、お庭やベランダに「人工芝をDIYしてみよう!」と思っていただければ幸いです。
お庭など下地が土に施工する方法
最初に、お庭など下地が土の場合の施工方法を手順1から6までご説明します。
まずはDIYに必要な物の準備です。
![]() |
1.ハンマー |
基本はこれだけ!
値段の高い機材は必要なく、ホームセンターで販売しているものでOK。人工芝専用のものは当店でも販売しています。
また、メジャーやチョークは長さが測れてしるしが付けられれば代用でもOKです。
【手順1】下地処理(整地)
お庭の下地処理は仕上がりを美しくするための重要な工程です。最初にこの作業をしっかり行うことで、後々の施工のしやすさ、DIYの出来栄えが大きく左右されますので丁寧に行いましょう。
1.雑草や石を取り除く
石や太い根っこがあると凸凹になってしまうため取り除きましょう。もし、石を完全に取り除けない場合は砂を入れて平らにしてもOKです。
また、根付いた天然芝が残っている場合は土との絡みが強いので、先のとがったスコップで切り込んで土を浮かせるように取り除いてください。
2.土を固めて平らにする
転圧機やトンボ・レーキなど専用の道具がなくても大丈夫!足でしっかり踏みつけて平らにすればOK!
狭い場所にはレンガやベニヤ板を代用して押し付けてもOKです!
ここで平らにしておかないと人工芝が沈んだり凸凹になったりする可能性があります。凸凹は水たまりができる原因にもなります。
もし、お庭の水はけが悪い場合は砂を入れるなどして調整してください。
【手順2】防草シート設置
お庭の下地処理が終わったら、次に専用の防草シートを貼ります。
防草シートの料金はかかりますが、DIY後のお庭が雑草で失敗しないためにもこの費用と手間が後々の雑草管理を無くす大事な工程です。
1.防草シートを広げる
下地処理をした土の上に防草シートを広げていきます。
防草シートだったら何でもいいという訳ではありません。防草シートは不織布(織り目のないシート)を選んでください。織り目の隙間から雑草が生えないようにするためです。
また、上に人工芝をのせた時に破れない専用の防草シートがおすすめです。価格の安さだけではなく、そういう点も含めた防草シート選びがポイントです。

2.防草シート固定
防草シート用固定ピンで防草シートの周囲を1mほどの間隔で固定します。人工芝をのせる時にズレない程度の固定で大丈夫です。
また、防草シートを並べて敷く場合、シートとシートの間から雑草が生えないために10cm以上の重ねを設けて固定してください。
固定ピンはこちらです
【手順3】人工芝設置
防草シートの施工が終われば、いよいよ人工芝の施工です。
ロールタイプの人工芝をたるみのないように防草シートの上に広げていきます。お庭には、ジョイントタイプではなくロールタイプの人工芝がおすすめです。
※人工芝の製造工程で出る芝や糸が表面に付着している場合がありますので、目立つものは取り除いてください。

コツ1

人工芝を何本か並べる場合は芝目(芝の葉が寝ている方向)が揃うように必ず同じ方向に広げてください。芝の流れが揃うので自然な仕上がりになります。
コツ2

お庭を眺める場所に芝の葉先が向くように施工すると色合いもより綺麗に見えます。
【手順4】人工芝カット
人工芝を広げたら長さに合わせてカットします。
1.チョーク等でしるしを付ける
施工する場所の長さに合わせて裁断部分にしるしを付けます。
裏からカットするため、しるしは裏側に付けてください。

2.カッターまたは、はさみでカットする
芝まで切ってしまわないよう、なるべく裏からカットします。
はさみはカットするときに芝まで巻き込んでしまう可能性があるためカッターがおすすめです。
なお、カッターは切れ味が大事!カッターの刃はこまめに取替えましょう!

【手順5】人工芝ジョイントと固定
次に、人工芝のジョイントと固定方法です。
1.両側の人工芝をつきあわせる
人工芝が重ならないか、間隔が開きすぎていないか、ジョイントラインが曲がっていないか確認します。

2.人工芝固定
位置が決まったら人工芝用固定ピンで固定します。固定間隔は人工芝の周囲を50cm間隔です。
人工芝の周囲は列と平行になるように固定し、ジョイント部分は2枚の人工芝をまたぐように固定します。
ピン打設後、ピンに巻き込んだ芝を出して馴染ませることでピンが目立たなくなります。


さらに、ジョイント部分などは人工芝用両面テープで人工芝を防草シートに貼り合わせることでより強固になります。

コツ1

ぴったりくっつけて繋ぎ合わせるとジョイント部分の芝のボリュームが盛り上がってしまいます。
2mm~3mmほど離して繋ぎ合わせるのがおすすめです。
ただし、芝のボリュームが少ない場合はこの限りではありませんので、人工芝の長さとボリュームによって調節してくださいね。
【手順6】仕上げ・施工完成!
人工芝が浮いている部分がないかお庭全体を確認し、なければデッキブラシなどでブラッシングし芝を立たせてDIY完成です!

土への施工方法のまとめ
以上、手順1から6までが土へ施工する方法です。
ポイントをまとめると
- 下地処理がなにより重要!
- 後々の雑草管理をなくすために防草シートを貼る!
- 人工芝は芝目が揃うように並べる!
- 人工芝は裏からカット!カットにはカッターがおすすめ!
- 人工芝専用固定ピンや両面テープを使ってしっかり固定!
参考までにですが、約50㎡のお庭で大人3名(男性1名、女性2名)で約8時間の作業でDIYが完成しました!
3名ともDIY初心者で人工芝のDIYはもちろん初めてです。
ベランダなど下地がコンクリートに施工する方法
ベランダや屋上など下地がコンクリートの場合の施工方法を手順1から5までご説明します。
まずはDIYに必要な物の準備です。
![]() |
1.カッターまたは、はさみ |
どれもホームセンターで販売していますが、固定用の両面テープや接着剤は人工芝専用のものを選びましょう。
両面テープや接着剤は施工する場所の状況に応じてご利用ください。
なお、メジャーやチョークは長さが測れてしるしが付けられれば代用でもOKです。
【手順1】下地処理
まずは人工芝を広げる前の下地準備です。
人工芝接着の妨げになるような土や砂、ほこりなどのゴミをきれいに除去し清掃してください。

【手順2】人工芝設置
コンクリートの掃除が終われば、人工芝の施工に入ります。
コンクリートの上にロールタイプの人工芝をたるみのないように広げていきます。
※人工芝の製造工程で出る芝や糸が表面に付着している場合がありますので、目立つものは取り除いてください。

コツ1

人工芝を何本か並べる場合は芝目(芝の葉が寝ている方向)が揃うように必ず同じ方向に広げてください。芝の流れが揃うので自然な仕上がりになります。
コツ2

お庭を眺める場所に芝の葉先が向くように施工すると色合いもより綺麗に見えます。
【手順3】人工芝カット
人工芝を広げたら長さに合わせてカットします。
1.チョーク等でしるしを付ける
施工する場所の長さに合わせて裁断部分にしるしを付けます。
裏からカットするため、しるしは裏側に付けてください。

2.カッターまたは、はさみでカットする
芝まで切ってしまわないよう、なるべく裏からカットします。
はさみはカットするときに芝まで巻き込んでしまう可能性があるためカッターがおすすめです。
なお、カッターは切れ味が大事!カッターの刃はこまめに取替えましょう!

【手順4】人工芝ジョイントと固定
次に、人工芝を並べて貼る時の工程であるジョイントと固定方法です。
1.両側の人工芝をつきあわせる
人工芝が重ならないか、間隔が開きすぎていないか、ジョイントラインが曲がっていないか確認します。

2.人工芝固定
位置が決まったら人工芝用両面テープで貼り合わせます。人工芝の接着部分が両面テープの中央にくるようにコンクリートにしるしを付け、コンクリートに両面テープを貼り付けます。



接着剤の場合、クシ目ゴテで塗布し全面接着を行ってください。
一般的なボンドでは人工芝裏の凸凹とコンクリートを接着することが難しいので、必ず人工芝専用の接着剤を使用しましょう。

◆こんな時はどうするの?
「人工芝を貼りたいけど賃貸だしどうしよう?」
「人工芝を剥がすかもしれない」
専用の接着剤は粘着力が強い分、はがそうと思ってもなかなかはがれず粘着剤がコンクリートを汚してしまうことがあります。
もし汚れて困る場合は、両面テープの使用をジョイント部分や周囲だけに限定したり、両面テープの片面を使い人工芝同士のジョイントだけに使用する方法もあります。
ただし、当初の場所からズレてしまったり、ジョイント部分が開いてしまったりする可能性もあるので予めご了承ください。
【手順5】仕上げ・施工完成!
人工芝が浮いている部分がないかコンクリート全体を確認し、なければデッキブラシなどでブラッシングし芝を立たせてDIY完成です!

コンクリートへの施工方法まとめ
以上、手順1から5までがコンクリートへ施工する方法です。
ポイントをまとめると
- 下地となるコンクリートを綺麗に掃除!
- 人工芝は芝目が揃うように並べる!
- 人工芝は裏からカット!カットにはカッターがおすすめ!
- 人工芝専用両面テープや専用接着剤でしっかり固定!ただし、貼る場所の状況によって固定方法を変える!
参考までにですが、約20㎡のベランダで大人1名で半日の作業で完成しました!
接着方法によっても前後しますが、土に比べて下地処理に時間がかからず雑草の心配もないため防草シートの施工もありません。
普段からDIYに馴染みがあったため1人で作業をしましたが、2名以上で作業すると効率も上がるのでおすすめです。
さいごに
土への施工もコンクリートへの施工もDIYの出来を左右するのは施工業者さんやお庭屋さんとの「技術の差」ではなく、施工方法や施工ポイント・コツを事前に調べて準備ができているかの差ではないでしょうか。
もちろん、専門の業者さんに依頼をするのも一つの方法ですが、施工費用や施工時期など気になることもあります。施工費用については無料で見積もりを出す業者さんもありますので、信頼できる地元の業者さんにお願いしてもいいと思います。
しかし、当店がDIYをおすすめする理由!それは、自分でDIYすることで完成した時の達成感や手をかけた分さらにお庭に愛着が沸くからです。
業者さんに依頼するよりDIYすれば金額が安く済む。もちろん金額が安いに越したことはありませんが、自分の想いで自分の手でお庭をDIYする。それがDIYの醍醐味のような気がします。是非DIYを楽しんでくださいね。
もし、人工芝や施工について分からないことや疑問があればいつでもご相談ください。